転職の際、企業を選ぶ資料として見る求人票。その正しい見方を知っていますか?
求人票を見る際の注意点を押さえていると、その求人票に書かれている企業の裏側がちらほらと見えてきます。
転職の時の参考になりますので、紹介していきます。
目次
1.求人票とは
まず求人票の大まかなの基礎部分を簡単に伝えていきます。
求人票は、企業が人材を募集する際に用いる、賃金などの採用条件を記載した帳票のことをいいます。
職業安定法に基づいたフォーマットなどがある程度決まっているので、これを元に自分にあった企業を探していきますね。
求人票に記載されている内容は主に
- 業務の内容
- 労働契約の期間
- 就業の場所
- 労働時間、残業、休憩、休日
- 賃金
- 保険や年金など
簡単に書きましたが、主にこういった事項が記載されています。
その他に
- 労働条件
- 会社概要
- 選考方法
なども記載されています。
求人票に記載されている内容に魅力的な部分があれば、つい応募したくなるかもしれませんが、記載されている内容と実情が異なる求人票も残念ながら存在します。
2.転職活動の時に求人票を見る時のポイント
転職の際に求人票をみますが、いろんな情報が記載されており分かりづらい部分もありますが、主に見る部分はこのポイント。
- 勤務場所
- 職種や仕事の内容
- 給与・賃金
- 勤務時間や残業
- 休日
- 保険
勤務場所
勤務場所に関して求人票にかかれている通り、採用後に実際に働く場所となっております。
ここで注意しておきたいのが、事業所の所在地と異なる場合があります。よく確認してください。
また自家用車での通勤が可能か、また駐車場なども確認が必要です。
また、通勤手当が支給されるのか、またその計算方法なども確認しておく必要があります。
職種や仕事の内容
採用された後従事する仕事の内容です。
ここの部分は自分が希望している仕事の内容なのかしっかりと確認しておきたい部分です。
給与・賃金
この部分は転職活動を行う時、ほとんどの人が気になる部分なのではないでしょうか?
ここでの注意点は給料形態を見てください。
安定して収入を得たい人は、固定給制。また、実績によって収入を得たい人は歩合給、完全歩合給を希望するといいです。
自分の能力に自信があり、実績による達成感を得たい人にとっては歩合給はモチベーションのアップに繋がります。
ここで注意しておきたいのが、求人票の給与額がそのまま銀行に振り込まれません。
実際は、税金や保険料などがが差し引かれます。
ですので、手取りの給与額は求人票に記載されている約8割ほどと見ておいてください。
また、残業代についても注意してみてください。
中には残業代が含まれている場合があります。
固定残業代(みなし残業)と記載されている場合は、あらかじめ残業代が含まれている場合がありますので注意してください。
一定の残業時間まで定められた金額で残業代が固定されているケースがあります。
とは言え、一定の残業時間を超過した場合は、追加で残業代が支払われますので知っておくと良いでしょう。
勤務時間や残業
勤務時間に関しましては、始業時間、終業時間の確認、これも気になるところです。
中には、シフト制や裁量労働制など、特殊な勤務時間形態などが取られている企業などもあります。
自分の生活に合わせた、勤務時間を選んでください。
そのような条件も確認しておいた方が良いですね。
休日
休日については完全週休2日制と週休2日制と記載されている場合があります。
単に週休2日制と記載されている場合、全ての週において休日が2日とは限りません。
また、この週休2日制といっても、企業によっては平日が休みになる場合がありますので注意してください。
完全週休2日制に関しては週に休日が必ず2日は休めるということです。
これも、接客業など、業種によっては平日が休みというケースもありますので、こちらも注意してください。
また、長期休暇や祝日が休みに関しても企業によって変わってきます。注意してみてください。
保険
保険に関しては雇用保険・労災保険・厚生年金保険・健康保険の4つがあります。
保険に関する記載が曖昧の場合はどの保険に加入するのか企業に確かめる必要があります。
雇用形態によっては、別に国民年金や国民健康保険の加入が必要な場合があります。
3.求人票から見えるブラック企業の特徴
ではこの記事における転職において一番の注意点であります。
昨今メディアなどで度々話題になっているブラック企業ですが、求人票の時点でその特徴が出ている傾向にあります。
では、その特徴が何なのかを上げていきます。
- アットホームな職場
- 給与が高すぎる
- 学歴不問・職歴不問
- 聞こえの良い言葉ばかりで中身がない
アットホームな職場
転職活動の注意点として、ブラック企業またはそれに近い職場に関して、求人票にアットホームな職場と記載されがちです。
一見響きがよく社員同士の人間関係が良好な感じのこの文言ですが、その実態は過酷な労働であったり、人間関係もその真逆であるケースがあります。その正当化としてこの文言が使われているようです。
また、他にもやる気・成長・幹部候補・ノルマ無しなどの文言に注意してください。
給与が高すぎる
転職において、これも注意点としてみてください。
明らかに相場よりも高い給与が記載されています。
高い給与が記載されていて魅力的に感じると思いますが、それには色々と条件がある場合がほとんどです。
長時間の残業、営業などの高いノルマなど…
そういった色々な条件を満たしてやっとその額面となる場合が多いです。
学歴不問・職歴不問
転職活動の注意点として、この文言に気をつけてください。
こういった企業に関しては、離職率が高い傾向にあります。
人材がすぐにやめてしまう傾向にあり、常に求人をしている企業に記載されがちです。
年齢問わず・未経験者歓迎・業務経験不問などの文言にも注意してください。
聞こえの良い言葉ばかりで中身がない
転職活動の注意点として、求人票にはこんな文言も記載されている企業もたくさん見受けられます。
人物重視・やる気を評価・成長できる
能力を問うプロセスではなく、こういった抽象的な言葉を強調している企業は要注意です。
4.求人票からホワイト企業を探し出す
転職活動において、ブラック企業に対して求人票の注意点を書いていきましたが、ではホワイト企業の特徴はどうなのと気になると思います。
ではホワイト企業の求人票の特徴を上げていきますが、まずはその前に自分にとってのホワイト企業の条件を考えていった方が良いですね。
人によって、ホワイト企業の条件は異なりますが、とにかく譲れない条件などを考えると良いかもしれません。
では自分の考えるホワイト企業の条件とは
- 給与はそこまで高くなくていいから、休日がしっかりある
- 福利厚生の充実
では、休日に関しては、年間休日日数125日を目安にしています。
何故かというと、計算した所完全週休2日制で祝日も休み、年末年始も休みがある職場ですね。
理想的と言われている休日日数でなかなかこういった企業がありませんが、それに近い休日日数の企業を探してみると良いですね。
以前勤めていた企業で年間休日日数が122日の企業に努めていましたが、休日が多く働きやすかったです。
福利厚生の充実に関しましては、だいたいの企業が各種保険に加入していることが多いのですが、そのほかにも社員食堂や家賃の補助などもあったりしますので、それも考えた方が良いですね。
大手の企業になると、その他にも保養所や医療施設、余暇活動の補助などもあるみたいです。そんな企業で働きたいですね。
5.まとめ
転職活動に関して求人票の注意点を上げていきましたが、これに関して大まかな部分で伝えています。
求人票を見る時に注意する点をしっかりと捉えていれば、ブラック企業に関しての特徴がわかるようになります。
また、当サイトでは転職エージェントによる登録を勧めています。
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登録は無料となっています。
このページが転職活動の助けとなれば幸いです。
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