申し訳ない…転職で感じる罪悪感とポジティブな思考を検証してみた

転職活動をするとき、職場の人間などに活動のことを言ってしまうと、「こいつは会社の裏切り者だ」「せっかく仕事を教えたのに辞めようとしているのか」「会社を変えるなんて考えが甘い」などと、マイナスな思考で受け取られてしまいます

長く働いてきた職場であれば、その会社の知識や技術を習得していますので、急に抜けられてしまうと損失につながります。

そのため、引き止めたいという考えもあって「裏切るな」という圧を出してしまう方が多いと言えます。

たった1人が抜けただけで大きな損失が出る会社はたくさんあります。

特に中小企業など、少数精鋭で働く企業であれば、新しい人材を雇うまでにかなりの時間がかかりますし、知識不足であればその教育を行う手間がかかるため、「裏切るな」という思考の原因に繋がっていくのです。

それでは、転職をするのが悪いのかというと、全くそうではありません。会社の悪い部分が見えて転職を検討したという方がほとんどですので、マイナスな言葉に惑わされず、積極的に活動を行っていきましょう。

ここでは「転職=裏切り」と考えてしまう方たちに、本当は「転職≠裏切り」だということを、例を挙げながらご紹介しています。

転職で申し訳ないと感じる罪悪感の理由

転職活動をしていると、どうしても申し訳ないという気持ちが生まれてきます。

この気持ちが生まれてくることには理由があり、以下のような条件が重なってマイナスな考え方となってしまいます。

①多くの人とコミュニケーションを取っていた

職場で働く限り、同僚や上司などとの関わり合いが強くなります。

例えば、同じ案件を協力して成功させた

会社の後は食事や飲み会に出かける

プライベートの時間に遊ぶ

などコミュニケーションを多くとる場面も多くあったはずです。

生活の半分以上が仕事の時間だという方は同僚や上司とのかかわりが特に多いはずですので、自然とコミュニケーションの時間が増え、職場を変えようとする申し訳なさが生まれてしまうでしょう。

②忙しさから離れる

職業によっては、かなり忙しい仕事があります。

忙しさと転職率は比例する場合が多く、自身のプライベート時間などを確保するために転職を決意する方が多くいらっしゃいます。

今の忙しさから抜け出すために転職を始めたという方の場合、自分と同じように働く上司や同僚のことを考えると、忙しさを押し付けてしまうかもしれないという罪悪感から申し訳なさが生まれてしまいます。

③給与をもらっていた

会社で働くことにより対価として給与をもらえます。

そして、そのお金で自身の生活が成り立ち、食事や遊びのお金として利用できます。

給与をもらうのはありがたいことだという認識が強くあるため「今まで給与をもらっていたのに仕事を変えてしまうのか…」という思考が生まれて、申し訳なさを感じる方も多くいらっしゃいます。

これらの理由は、働く以上仕方がないことです。

ですが、申し訳なさで会社に居続けたとしても、自身には何のメリットもありません。

そのため、次の章では転職の根本的な部分のことを考えてみましょう。

そもそも転職は裏切りでは無い

では、転職について少し考えてみましょう。

まず、あなたが転職をする理由は何でしょうか。

例えば「給与」が少ないから、「残業」が多いから、「忙しさ」から抜け出すため、など理由は人によって違います。

これらは今働いている会社のマイナスポイントから生まれる問題で、あなたの力で解決できる問題ではありません。(解決できるとしてもかなりの労力と時間が必要です)

そういった問題を前提に転職について考えてみましょう。

苦しさやストレスから逃れるために行う転職に後ろめたさはありません。

「もっと苦しめ」などと考えて仕事をさせたい方もいません。

仕事は、「快適」で「楽しく」行えることがとても大切です。

転職をすることによって、自身は心から良い環境の職場へ移動できますし、もしかすると今働いている会社にも、転職してやってきたという方もいるはずです。

このように、企業は社員により循環しており、転職も当たり前の状態となっています。

この状態の中で、「裏切り」という思考は間違っています。転職は自身を良い方向へとつなぐきっかけとなり、プラスの面が多くあります。

申し訳なさを感じるのは仕方がないことですが、まったく「裏切り」ではありません。

もし「裏切りだ」と言ってくる方がいれば、その方の考え方が古く、考えをアップデートできていないのでしょう。

悪いと感じた環境において、仕事を変えるのは全く悪いことではありませんので、堂々と活動を行ってみましょう。(ただし、周りに言いふらしてしまうと、周囲からモチベーションを下げられてしまう可能性があるため、できる限り、こっそりと活動するのが吉です。)

申し訳ないと感じる気持ちからポジティブ思考への変換しよう

転職時にどうしても申し訳なさが抜けない!とお困りなら、以下の方法を試してみましょう。

①ちょっと休憩する

申し訳なさがすごいのなら、いったん休憩を取りましょう。

一息つくと溜まりに溜まったストレスを減らしてくれますし、心のモヤモヤを整理し解消してくれます。

今の仕事と転職活動を同時に行っていると、自分の時間が取れないストレスから、申し訳なさなどが倍増してしまいます。

会社を有給で休む。もしくは転職活動を1日空けるなど、休憩は自分のやり方で取りましょう。

②紙に整理する

一度、自分の気持ちを紙に書き出して整理してみましょう。

まず、なぜ転職を考えたのか理由を箇条書きします。

次にそれぞれ書いた内容の横に、申し訳なさがあるかYESとNOを書いてみましょう。

このとき、転職の理由が「残業がおおすぎるから」と書いていれば、それに関する回答はNOのはずです。

誰も残業が多いことに不満を感じているから、当たり前ですね。

このように全ての内容に対してYESとNOを書いていけば、気持ちの整理ができます。

自身の不満な気持ちを整理するだけで、申し訳なさが少し解消しているはずです。

③転職エージェントに相談する

自身のネガティブな考えを無くすためには、相談することが大切です。

転職に関する悩みなら転職エージェントに相談するのが簡単です。

サイトを通して不安点や疑問点など解決してくれるだけでなく、転職のアドバイスをしてくれます。

転職エージェントだけでなく、転職に関するサービスであれば、そのどれもが相談対応をしてくれますので、利用したことがあるサービスや人気のサービスを探して相談されるといいかもしれません。

案外簡単な対策でポジティブな考えに変わっていきます。

要は考えすぎずに行動することが大切ですので、自分なりのリフレッシュ方法を探していきましょう。

おわりに

転職活動をする時に、申し訳なさを消せと言っているわけではありません。

もちろん今働いている企業にも仲の良い人や尊敬できる人がいるはずです。

ただ、申し訳ないという気持ちを引きずりながら活動すると、失敗しやすくなりますし、次の会社でもネガティブな気持ちを引きずってしまいます。

少し楽観的に考えることも転職において大切なことですので、無理をしすぎず頑張ってみましょう。

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