転職において役に立つ資格とは？業界ごとにとっておきたい資格をまとめてみた

転職活動を有利にする方法はいくつもありますが、その中のひとつとして「資格を取得しておくと便利」だと聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

資格は自身の知識や能力を表すためのものですので、メリットが大きいイメージがあるかと思いますが、実際にどのような部分で転職の役に立つのかわからないという方もいらっしゃるでしょう。

そこで、転職のどのような部分に有利になるのか、そして業界別で持っておくと転職に便利な資格などをご紹介しますので、今後の転職活動の参考にしてみましょう。

転職において資格は本当に有利なのか？

日本の中にはたくさんの資格があり、国が認める国家資格であったり、民間や協会が出している民間資格などもあります。

国家資格であれば誰もが知っている資格ばかりですし、プロフェッショナルと呼ばれる方が持つ資格である場合が多いです。

また民間資格であれば、業界間で知られている資格も多くあります。

国家資格の場合、その資格がなければ仕事を受注できないものがあれば、取得が困難なものもありますので、その資格を持っていれば、企業にとって大きな利益を出してくれます。

また民間資格についても、ものによってはとても重要な資格があったり、どのような能力を持っているのか示しやすいものがあります。

では、これを企業側目線で考えていきましょう。

例えば転職で面接を受けに来た人が2人いたとします。

この時、片方は自社にとって役立つ資格を持っており、もう片方の人は資格を持っていません。

面接の受け答えなどを聞くと、2人とも知識は兼ね備えていることは理解できました。

以上の条件から採用者を1人選ぶ必要があったのなら、どちらの方を選ばれでしょうか。

多くの方は、自社で役立つ資格を持った方を選ばれると思われます。

このように、資格というのは自身のキーアイテムとなります。

もし無人島でサバイバルをしなければならないという状況になったのなら、知識だけ持って丸裸で向かうよりも、サバイバルに役立つキーアイテムを持っている方が何かと便利です。

企業の採用でも同じことが言えますので、結果として、資格は有利に働く部分が多いと言えるでしょう。

資格が無いと就くことができない職業とは？

資格がなくても何とか転職できるだろうと考えている方もいらっしゃるかと思われますが、中には資格を取得していなければ仕事に就けない職業もたくさんあります。

そこで、今後どのような会社で働こうか考えている段階の方は「面接を受けに行ったら、資格がないと働けないと言われた…」という状況になるのを防ぐためにも、どのような仕事で資格がないと働けないのかを把握しておきましょう。

1. 税理士
   ⇒税金関係の仕事となります。お金が関係する仕事の多くは、資格を持っていないと働けない場合があります。
2. 医師
   ⇒学歴及び免許が必要となる仕事です。人の命にかかわる仕事ですので、資格がなければ働けません。
3. 不動産鑑定士
   ⇒不動産に関する仕事です。独占業務などを持つ仕事となるため、資格がなければ働けない部分がたくさんあります。

以上、全体的に見ていくと、特殊性をもつ職業が、資格がないと働けない傾向にあります。

しかし、そこで諦めてしまうのではなく、まずはその資格がどれくらいの期間でとれるものなのかをチェックしておくことも大切です。

転職期間中に職業訓練サポートを受けたり資格勉強を行っていけば、資格が必要となる会社で働ける可能性も見えてきます。

資格情報はインターネットで簡単に調べられますし、教材も豊富にあるため、確認しておくといいでしょう。

業種別、転職において持っておくと有利な資格

では、転職活動を行う中で持っておくべき資格にはどのようなものがあるでしょうか。

ここでは業種別に有利となる資格をご紹介します。

①保険・税金関係の業種なら「ファイナンシャルプランナー」

ファイナンシャルプランナーは保険・税金関係の基礎的な資格となります。

ファイナンシャルプランナーの資格を持っているだけで知識があることを面接官に示すことができますし、中にはファイナンシャルプランナーの資格が仕事で役立つ場面もたくさんあります。

3級～1級まであり、3級は条件なしで受けられますので、保険・税金関係の業種に転職したい方の中で資格を取得していない人は、取得を検討しておくといいかもしれません。

②IT関係の業種なら「ITパスポート」

プログラマーやシステムエンジニア、その他IT関係の仕事に転職したいというのなら、ITパスポートを取得しておくと便利です。

ITパスポートはIT関係の仕事方法や考え方など、基礎的な知識を示す資格で、IT関係の入門となる資格です。

こちらも受験要件がないため、誰でも受験することができます。

IT関係はPCを利用した仕事ばかりとなりますので、PC知識がないという方は積極的に受験していかれるといいかもしれません。

③英語関係の業種なら「TOEIC・TOEFL」

翻訳家や通訳、その他貿易関係の仕事など、グローバルな世界へ転職したいというのなら、TOEIC・TOEFLを受験しておくと便利です。

この資格は英語能力を表してくれるもので、点数によって能力を示してくれます。

TOEIC・TOEFLにはそれぞれ特徴があり、TOEICは記述関係の能力を表すため翻訳家向き、TOEFLは会話力関係の能力を表すため、通訳や貿易関係の仕事に向いています。

国内企業ではどの英語業種でもTOEICが重視されていますので、この2つの中でもTOEICを受験しておくと転職で有利になれます。

転職活動に資格取得するためのコツ

転職活動を行いながら、新しく資格を取得していき、転職の新天地を探していこうと考えている方もいらっしゃるはずです。

しかし、本業を行いながら転職活動を行っている方にとって、資格取得の勉強を行うのはとても大変です。

そこで忙しい中でも資格取得を成功させるためのコツをご紹介します。

コツ①「計画立てた行動」

転職活動時に必要なのは計画性です。事前にしっかりと計画立てて活動を行っていけば、スケジュールに余裕を持たせることもできるはずです。

例えば、1週間のうちに転職活動を行う時間と、資格勉強をする時間を決めて、それに合わせて動くだけでも活動を両立していくことができます。

仕事が終わってから寝るまでずっと転職活動をするわけではありませんので、隙間時間などをスケジューリングして、資格勉強に充てていきましょう。

コツ②「転職エージェント・転職サポートサービスを利用する」

転職活動を一人の力で行っていくと、非効率的な部分ができてしまう可能性があります。

その非効率で余計に時間がかかった部分を改善していくことができれば、資格勉強を行う時間を作れるはずです。

その時に役立つサービスが、転職エージェント・転職サポートサービスとなります。

自身の転職をサポートしてもらいながら活動していけば、活動の無駄な部分をそぎ落としていくことができ、勉強時間を増やしていけるでしょう。

おわりに

転職活動時に初めから有利な資格を持っておけば、その知識と資格の力で転職活動の成功率を高めてくれます。

そのため、転職活動を行おうと考えている方がいらっしゃるのであれば、自身が転職しようと考えている業種にはどのような資格が必要なのかをチェックしておくといいでしょう。

資格に必要な要件と、試験日を把握して勉強していけば、転職活動と両立しながら資格勉強が行えます。

また転職サポートサービス等を活用していけば、さらに勉強時間を獲得できるようになりますので、自身の活動効率を挙げながら資格取得を目指してみられるといいかもしれません。