転職失敗！？前の会社に戻りたいと感じたら…決断する前にやるべきこと

自身の職場環境を改善するため転職活動を行い、新しい職場を見つけることができたが、思ったよりも改善せず、むしろ悪い方向に進んでしまったと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このように、転職活動では理想と現実とのギャップで、失敗を感じてしまう方もいます。

転職先の人間関係や細かい取引先との状況など、転職活動時に知ることができないもっと深い部分は、働き出すまで気づくことができません。

もし、「前の会社に戻りたい」と感じている方がいらっしゃるのなら、3つの事例をもとに行える対策をご紹介いたします。

転職で戻りたいと感じた３つの事例

まずは転職で戻りたいと感じた事例を3つ紹介していきます。

「こういった事例もあるんだ」と参考にしていただければ幸いです。

【残業時間改善のために転職】

• 名前：佐藤さん
• 性別：男性
• 年齢：30歳

残業時間が多く働くのがつらいと感じ、転職活動を行おうと考えた佐藤さんは、自身のスキルが活かせる同業種の転職求人を探していきました。

求人情報の中には平均残業時間などが掲載されており、今の職場の残業時間よりかなり労働時間を短くできる求人情報を見つけたため、すぐに応募したそうです。

その後の転職活動はスムーズに進行し、見つけた求人の会社に無事採用されました。

ようやく楽して働けると考えていたのもつかの間、新しい会社も残業時間が長いことに気が付いてしまいました。

前の会社とあんまり変わらないとわかっただけでなく、また0から人間関係を作り上げていく必要があるため、状況は全く改善せず、むしろ面倒な状況になってしまいました。

「これなら前の会社の方が楽だったかも…戻りたいなぁ」と後悔されたそうです。

【人間関係改善のために転職】

• 名前：藤崎さん
• 性別：男性
• 年齢：34歳

藤崎さんは、働いている会社の人間関係が良くないことに将来の不安を感じて転職活動を行いました。

仲が悪い方が多く、仕事中の言い合いはもちろん、陰湿なことなどもよく見てきたそうです。

それをきっかけに活動を始めて無事新しい会社へ転職できたそうですが、どうやら新しい会社もあまり社員の中が良くないようでした。

特に転職して中途採用でやって来た藤崎さんには冷たく、必要な情報をしっかりと教えてもらえなかったそうで「前の会社の方が仲の良い人もいたため、戻れるなら元の職場に戻って働きたい」と活動失敗を感じられたそうです。

【待遇改善のために転職】

• 名前：峰尾さん
• 性別：女性
• 年齢：29歳

技術系の会社で働いていた峰尾さんは、給与やボーナス、育児休暇など、今の会社の待遇があまりよくないと感じて転職活動を始めました。

できれば女性でも安心して働ける会社がないか調べたところ、規模は小さいですが、今働いている業種と似た会社で待遇などが目的にピッタリあった求人を見つけられました。

その会社に応募したところ、自身の技術力をかわれてすぐ転職先が決定しました。

社内を見せてもらったところ雰囲気も良く、ここならずっと働けそうだと感じたそうです。

しかし、働きだして1週間ほどたつと、少しずつ新しい会社の悪い部分が見えてきました。

まず技術力が前いた会社よりも高くないため、会社全体に面倒な仕事が溜まってしまうこと。

また、仕事のマニュアルがなく、経験による知識で物事が進められているため、覚えるのに時間がかかること。

など前の職場の仕事量よりも多く作業を行うことになり、残業時間が延びてしまったそうです。

「前の会社の方がしっかりとマニュアルもあり、仕事がやりやすかったなぁ。戻れるなら戻りたい」自身の今の生活を考えると、転職失敗だと感じられたそうです。

以前の会社に戻ることは可能か？

前項では、転職に失敗された方たちの状況についてご紹介しました。

皆さん前の会社に戻りたいという気持ちが生まれています。

では実際、前の会社に戻ることは可能でしょうか。

答えとして、退職時・退職後に対策を取っておけば、戻ることは可能です。

もちろん人によって退職の状況が違っているため、中には円満に退職できなかったという方もいるはずです。

その場合だと戻れる可能性は低くなりますが、対策を理解しておけば、その確率をぐんと挙げることができますので、以下でその方法をご紹介します。

転職で戻りたい…そんな時にやるべきこと

前の職場に戻りたい。その時にできることはたくさんあります。

今からでも始められる簡単な方法について、以下にご紹介します。

①前の職場の仲の良い方に連絡する

戻る方法で最も成功確率が高いのが、前の職場で仲の良い方や、信頼のおける方に連絡を取ることです。

まずは連絡を取らなければ何も始まりません。しかし、人事に連絡しても自分との関わりがあまり無ければ、突き返されてしまう可能性もあります。

そこで、自分のことをよく知っている人物に連絡をとり、掛け合ってもらえないかを相談します。

いきなり会社に連絡するのではなく、個別の電話に連絡したほうがハードルも低く、こっそりと動きやすいため、スマートフォンなどに連絡先を残しているのなら、すぐにでも「戻りたい」という旨を伝えてみるといいでしょう。

②人手不足のタイミングを狙う

こちらも会社に連絡をとるのは同じですが、あまり仲の良い方がいない場合に利用できます。

もし、前働いていた会社が人手不足になったら、新しく人員を増やす必要がありますが、その準備期間にかなりの費用と労力がかかります。

そこで、前の会社の知識を持つあなたが登場すれば、それらの問題を瞬時に解決できます。

また、教育を行わなくても、元から知識があるためスムーズに業務に参加することもできるはずです。

人手不足かどうかは、業種の動きを見たり、人事の権限はないが、前の会社や関連する会社の知り合いがいれば、逐一連絡をもらうようにすると、すぐに新しい情報がキャッチできるはずです。

前の会社に戻るためには、とにかく、連絡をすることが大切です。

連絡を取らなければ戻れる可能性が生まれることはありませんし、時間をかけすぎてしまうと、自分のことを知っている人物が減っていき、忘れ去られる可能性もあります。

そのため、戻りたいと考えたのであれば、当たって砕けようという勢いで連絡していかれるといいでしょう。

転職での出戻りメリット・デメリット

前の会社に、無事戻れたとします。

その時には必ず環境の変化というものがあり、メリットに転がるかデメリットに転がるかは、その人次第となります。

そこで、どのようなメリット・デメリットがあるのかを把握して、本当に戻るべきなのかを検討してみるといいでしょう。

①メリット

待遇の改善→やめた理由が給与や残業、休日関係であれば、待遇を改善してもらえる可能性があります。

意見を言いやすくなる→一度辞めてしまい、再度戻るメンタルがあるのですから、今まで言えなかったことなどを会議で発言しやすくなるはずです。

②デメリット

• コミニュケーションについて
  →一度、会社を辞めてしまったため、冷ややかな目で見てくる社員が出るはずです。
• 社長や上司に申し訳なさが出てしまう
  →人によっては一度辞めた申し訳なさから、ストレスが溜まってしまうかもしれません。
• 逃げ癖がつく人もいる
  →転職活動に成功し、辞めても何とかなるとわかってしまったため、また職場で嫌なことがあったら、逃げ癖がついてしまう可能性があります。（これは人によります）

まとめ

会社を辞めても、また戻れる可能性は十分にあります。

しかし、そのためにはある程度の努力や準備も必要となります。

ですので、辞めてしまって戻りたいと感じる方であれば、メリット・デメリットを把握した上で、会社もしくは信頼のおける人物に連絡をとってみましょう。

また、これから転職しようと考えているのなら、もし戻りたくなった時のことを想定して、戻りやすい環境作りをしておくといいかもしれません。

おわりに

転職をしたら、それで終わりということはなく、合わない会社に転職してしまったのであれば、再度仕事を変えることも必要なことです。

前の会社に戻れる方法もありますので、焦らずゆっくりと今後の働き方を考えていかれるといいかもしれません。