転職活動の面接中は、頭の中で様々な考えが巡っているはずです。
「面接官は自分のことをどう思っているだろう」「自分の発言は正しいことを伝えられているだろうか」「次にどんな質問が来るのだろう」これらの思考が質問中に入り混じったり、緊張などから頭の中が真っ白になってしまうと、面接官の質問に対する上手い回答ができず、ずれた回答をしてしまう可能性があります。
ずれた回答は、面接時にあまり望ましいものではないため、ずれた時の対処法や事前にできる対策を以下にご紹介いたします。
目次
面接でずれた回答が良くないのはなぜ?
面接でずれた回答をしたら何がいけないのでしょうか。
答えは簡単です。
面接官が回答の意味を全く理解できなくなってしまいます。
例えば、「あなたの好きな食べ物は何ですか?」という質問が出たとして「私は今からスポーツをしたいです」という回答がされた場合、質問者はどのような気持ちになるでしょうか。
(質問の意味が分かっていない?)(私が変なことを言ったのか?)(この人は何を言っているんだ?)(採用しない方が得策かも…)
このように、基本的にはマイナス面の印象が強まってしまいます。
方向違いな回答は相手を困惑させ、混乱させてしまいます。特に社会人として働いていく中では、発注者とのやり取りなどコミュニケーションが必要となります。
上手く質疑応答ができなければ、仕事でも失敗をしてしまうのではないかと不安を与えてしまうため、できる限り面接でずれた回答をするのを避けるようにしましょう。
質問に対する受け答えがずれたと感じた時の対処法
今後、面接の予定があるという方もいるはずです。
そして、面接中、意識していたにもかかわらず、質問に対して内容がずれてしまったということもあるでしょう。
この時、これはもうだめだと考える方もいらっしゃるかと思われますが、対処法を理解しておけば、評価を下げることなく挽回することもできます。
対処法①「素直に謝りやり直す」
ずれた回答に気が付いたのであれば、ずれてしまったことを面接官に謝りましょう。
しっかりと謝ることで、面接官も安心して新しい回答を聞き入れてくれるはずです。
この時、謝ったらさらに評価が下がるのではないかと考える方も出てくるでしょうが、ずれた回答を続けてしまう方が問題となります。
ずれた回答は次の質問にも影響する場合が多く、面接官も何を聞くべきかわからなくなってしまいます。
そのため、ずれに気が付いたのであれば、以下のタイミングの発言例を参考に自分なりの修正方法を検討してみましょう。
発言例タイミング1:回答中
- 「申し訳ございません。緊張のあまり回答がずれてしまいました。再度、同質問について最初から回答してもよろしいでしょうか?」
⇒この文章ではしっかりと謝ること、なぜ回答がずれたのか、どこから回答を始めるのかを伝えられるため、面接官も素直に受け入れてくれるはずです
発言タイミング2:面接終了時
- 「途中、質問をいただいた〇〇という内容について、ずれた回答をしていたかと思います。よろしければ再度ご回答したいと考えているのですが、お時間をいただくことはできますか?」
⇒ずれた回答をしてもやもやが続いている面接官を安心させる発言となります。もやもやを残したままの状態で面接を終わらせたいと考える面接官は少ないと言えますので、最後の時間にでも気が付いたのなら、上記発言を参考に、確認してみるといいでしょう。
対処法②「軌道修正をする」
ずれた回答がまだまだ序盤の段階であれば、軌道修正できる可能性があります。全くの方向違いの回答でなければ、言葉を選んで発言していくことで、ギリギリ正しい質問に戻せるという状況を作り出せます。
しかし、どうしても無理があるなと感じるのであれば、対処法①のことを考え、素直に謝ってやり直すよう心がけておきましょう。
面接官が気を遣い言い方を変えて再度質問をしてくれる事例も
ずれた回答をしてしまったから、面接はもう終わりだ!と絶望してしまう方もいらっしゃるでしょうが、面接官も自分と同じ感情を持つ人間です。
ずれた回答をさせたのは自身の質問内容が悪かったのではないかと不安を感じ、再度言い方を変えて質問してくれる方もいます。
面接というものはお互いが安心かつ納得できるものにしていきたいという気持ちがありますので、言い方を変えた質問があれば、面接官の好意を甘んじて受け入れるようにしましょう。
面接でずれた回答をしないための対策とは?
面接時にずれた回答をしてしまったら、前項に挙げた対処法を行うことが必要ですが、しっかりと対策を行っておけば、ずれた回答をしてしまう回数を減らしてくことができます。
そこで、簡単にできる対策を以下にご紹介します。
対策①「事前の発言練習」
人間、練習をしなければ慣れないものはたくさんあります。
特にプレゼンテーションなどでは、自身の発言で人を納得させる必要があります。
しかし、練習をしておかなければ、相手を納得することができないのはもちろん、伝えるべき内容が頭の中でふわふわとしているため、順序立てた説明ができません。
面接においても質問にどのような回答をしようか、面接時になって考えていると言葉が出なかったり、ずれた回答が出てしまうはずです。
そのため、まずはいくつか質問を準備してみて、その質問に対してどう答えていくのか、声を出しながら練習してみるといいでしょう。
質問が出て、それに対して考え、答えを出すというプロセスを何度も繰り返しておけば、瞬時に質問の意図を読み解けるようになりますし、正しい回答ができるようになるはずです。
対策②「質問事例のチェック」
正しい回答をするためには、質問予測ができることが大切です。
例えば、「○○という質問なら〇〇といった回答」など、ある程度、頭の中でイメージできるようになっておけば、ずれた回答を極限まで少なくできるはずです。
では、どのように質問内容をイメージするかというと、自分で質問全てを考えるのは難しいため、「転職、質問事例」などのワードをインターネットで検索してみましょう。
すると今までに質問されたことがある質問事例がたくさんヒットするはずです。
中には予想外な質問なども見つかるはずですので、自分ならどのように発言するのか、ひとつひとつをチェックしながら、楽しく考えてみるといいでしょう。
このとき、注意点としてこの質問は見たことがある(聞いたことがある)という状態にする必要があります。
人間は物事を一通り見ただけでは記憶できない場合があり、中には忘れた質問も出てくるはずです。
そのため、しっかりと頭の中に質問項目を定着させていくためにも、事例などは2順以上確認することを心がけておかれるといいかもしれません。
おわりに
面接中はどうしても緊張してしまいますし、不安な気持ちも大きいはずです。
そのような中で冷静に正しい回答をしていくのは思っているよりも難しく、中には、ずれた回答をした経験を持つ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、そのずれた回答は案外簡単な方法で対処できますし、事前にできる対策方法もたくさんあります。
また、一度失敗を経験しているのなら「次は間違えないようにしよう」という気持ちもあるはずですので、より良い回答を作りだせるポテンシャルを持っているはずです。
面接は臨機応変な質問対応をする必要がありますが、それを乗り越えられれば理想的な職場で働くことができるようになりますので、できる対策から始めてみられるといいかもしれません。
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