挫折経験とは?面接で聞かれる質問と失敗談からのアピールポイント

転職活動の面接で、よく聞かれる質問内容などを調べてみると、「挫折」というワードが良く出てきます。

例えば、「あなたの社会人経験の中での一番大きな挫折は何ですか?」など、今まで働いてきた中での質問が良く出てきます。

なぜこのような「挫折」に関する質問がされるのでしょうか。

「挫折」と聞くと、マイナスなイメージがあるため、あまりその内容を発言したくないという方も多いはずです。

しかし、このワードを聞く理由はしっかりとあり、企業側の面接官としての目論見などが隠れていますので、対策を行い万全の回答を準備しておきましょう。

面接で挫折経験を聞く企業側の狙いとは

企業側は、なぜ「挫折」関係の質問をしてくるのでしょうか。

実は、この質問にはしっかりと理由が存在します。

まず、挫折経験の中にはその人が直面した「ストレス」というものが見えてきます。

そのストレスは今後の仕事の中でも発生する可能性があるもので、大きなストレスがやって来た時に、この人はどのようにして対処できたのかを知ることができれば、自社に所属する影響はないのか、またほかの社員と一緒に乗り越えてくれそうなのかを面接官側が判断できます。

この情報を知りたいのは面接官だけではなく、社長などの経営者、所属予定部署の長なども挫折経験が企業の役に立つのかを判断したいと考えています。

特に部署の所属長に関しては、これから一緒に仕事をしていく必要がありますし、自身が指示や管理を行う必要も出てきます。

ちょっとしたストレスで、すぐに会社を辞められてしまっては採用した意味がなくなってしまいますので、面接の中でも「挫折」という項目は、重要視されています。

人生での失敗談から企業へのアピールの方法

面接の中でも、一番見られてしまう挫折経験ですが、いったいどのようにアピールしていくのが良いのかわからないという方もいるはずです。

そこで、自身の挫折経験を簡潔かつ具体的にアピールできる方法を3つご紹介します。

  • アピールポイント1「論理立てた説明」
  • アピールポイント2「表情の意識」
  • アピールポイント3「身振り手振りの活用」

アピールポイント1「論理立てた説明」

面接官に「挫折経験」を上手く伝えるためには、論理立てた説明をすることが必要です。

簡単な説明の順序は以下のようになるはずです。

  • ①挫折した内容 → ②挫折して感じたこと → ③挫折後の対策 → ④対策後の結果

この順序であれば、自身が経験してきた順番を説明していくだけとなるため、比較的簡単にアピール構成が見えてくるでしょう。

今回アピールの中で重要となるのが「③挫折後の対策」という部分で、ただ単に挫折したことを説明しただけでは、「そういう挫折をしたんだ…挫折をしたから逃げて転職したのか?」という気持ちにさせてしまいます。

そのため、挫折をしたという説明をしたら、そのために取った対策を挙げていくように心がけておきましょう。

しっかりと対策を取り、改善したことを伝えていけば、面接官に「問題解決能力がある人だ」と思わせることができ、好印象を残すことができます。

面接者の中には、「挫折経験を教えてください」という質問に対して「挫折した内容」だけを伝えてしまう人が多く、その後の発展については触れないまま面接が終わることもあります。

そういった中で、しっかりと対策を取り改善したという旨を伝えていくことができれば、評価が格段に上昇していきますので、上記の論理的な説明手順を参考に、アピール内容を考えてみられるといいかもしれません。

アピールポイント2「表情の意識」

「挫折経験」に関するアピールをするとき、言葉だけで説明しようと考えている方も多いのではないでしょうか。

確かに言葉で伝えなければ、面接でアピールすることはできません。

しかし、それをさらに伝わりやすい内容にするためには、「自身の表情」についても意識しておきましょう。

表情を意識すべき理由は以下となります。

まず1つ目が、表情がなければ、機械的な内容になってしまうことです。

面接官は、面接者の顔を見ながらアピールポイントを聞いていきます。

この時、無表情で説明をしていると表情に動きがないため、顔を見て聞いていてもつまらないと感じさせてしまいます。

その影響から面接官の興味がそれ、言葉の説明も話半分に聞かれてしまう可能性があるのです。

次に、自身が話を聞く側として考えてみましょう。

話し相手が無表情であれば、「この人は話すのが詰まらないのかな?」と考えてしまうはずです。

これは面接も同じで、無表情はとてもつまらなそうに見えてしまいます。

表情豊かに話をしていけば、その人の説明時の感情を表面的に知ることができ、話に関心を持ってもらうことができます。

極端な表情づくりをせずとも、無表情にしないということだけを意識しておけば、自然と表情ある説明ができるようになりますので、とにかく無表情だけは避けるように考えておきましょう。

アピールポイント3「身振り手振りの活用」

上記アピールポイント2に加えて、身振り手振りを活用した説明を行うことも、アピール力向上に効果的です。

身振り手振りで体に動きを付けることができれば、面接官は飽きることなく自身を見続けてくれます。

まったく意味をなさない身振り手振りは意味がありませんが、上がった、下がったなどのわかりやすい表現時に身振り手振りを加えていけば、面白いアピールはできるようになるでしょう。

挫折経験がない人はどうすれば良いのか?

以上の内容から、実際に面接に役立てていこうと考えている方もいるかと思いますが、中には、「自分には全く挫折経験がないから、どうしたらいいのか」と不安を感じている方もいるはずです。

挫折経験がなければ、挫折の話は難しいでしょう。

しかし、以下のように視野を広げていけばアピールできる内容が見つかってくるはずです。

  • 対策①「自己分析をする」
  • 対策②「挫折だけがアピールポイントではない」

対策①「自己分析をする」

自分のことを知るためには、自己分析を行うことが大切です。

しかし、この自己分析がうまくできていない方も多いのではないでしょうか。

自己分析がうまくできていなければ、過去の自分を振り返ることができていない可能性があります。

自己分析は紙とペンを利用するだけでも簡単に行えますし、自分だけの力で分析できそうにないのなら、転職サービスを利用したり、転職エージェントを活用してみると、自身の人間性などに対するアドバイスをもらうことができます。

対策②「挫折だけがアピールポイントではない」

「挫折について教えてください」と言われれば、挫折についてのみ説明する必要があるように感じますが、実際には挫折だけではなく、それに関連することを話しても問題ありません。

例えばちょっとした失敗など、挫折よりもハードルが低い物でも、自身に大きな成長をもたらしたものがあれば、それを説明するといいですし、嫌だった仕事について話してみるのもいいかもしれません。

人間誰しもが挫折をしているというわけではなく、中にはスムーズに成長してきた方も多いはずです。

説明時には、「大きな挫折ではありませんが…」「挫折ではなく、失敗談になりますが…」などと前置きをしてあげると面接官もすぐに理解できる内容を作ることができるでしょう。

おわりに

自身の挫折を他人に話すのはどうにも抵抗があるという方も多くいらっしゃるでしょう。

そのため中にはウソの挫折経験を話そうとする方もいます。

しかし、ウソの挫折を面接官から深掘りされると上手く回答できなかったり、採用できた場合には、その挫折経験が仕事の中でも付きまとってしまいます。

ウソの内容に対してさらにウソを重ねる必要も出てきますので、できれば本当の挫折経験を話してほしいと考えています。

本当の体験の方が、説得力も増し、相手を納得させる力を持ちます。

経験に勝るものはありませんので、少し恥ずかしいかもしれませんが、アピールポイントに活用してみられるのもいいのではないでしょうか。

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