コミュニケーションを取るのが苦手だという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
例えば、何を話したらいいのかわからない方もいれば、人の目を見て話すと緊張してしまう方、その他にも話し出すと自分の発言が正しいのか不安に感じて、汗を大量にかいてしまうという方もいます。
そのような中で転職活動を行う場合、面接という高いハードルが待ち受けています。
面接では自身のことをアピールしていく必要があり、普段よりも長く話したり、相手を説得する力が必要となります。
ですが、面接でもやっぱり話すのが苦手だという方も多いはずです。
そこで、緊張や焦りから具体的に話せないため、面接が不安だという方がいらっしゃるのであれば、上手く話せない事例を参考に、自分の対策に役立ててみてはどうでしょうか。
目次
面接で上手く話せなかった…その事例とは?
まずはどのような方が面接で具体的に話せないのか事例を見ていきましょう。自身と似ているような事例があれば、しっかりと対策ができます。
事例1「緊張で頭が真っ白」
- 名前:Aさん
転職活動を始めたAさんは、昔から緊張してしまう質で、友人など見慣れた人物との会話は問題ないのですが、初対面の方や、年齢差がある方などに対しては、緊張から上手く話せなくなっていました。
今の職場もコミュニケーションが苦手な理由から転職を考え、人とのかかわりが今よりは減る事務関係の仕事を探していました。
しかし問題になったのが面接で、面接では転職先企業の人事の方だけではなく、社長や理事など、年齢層の高い方たちが複数人で参加される場合があります。
一人の面接官でも話すのが苦手だったAさんは、複数人での面接にかなり緊張してしまい、質問に対して上手く回答できませんでした。
何度もどもったり、方向違いな回答をしたりと、頭の中が真っ白になり面接がさらに苦手になってしまいました。
事例2「練習不足」
- 名前:Bさん
面接には練習が必要です。「話す練習」をしていなければ、プレゼンがうまい方でも次に何を話すか悩まれることがあります。
転職活動を始めたBさんは、コミュニケーションについては平均的でしたが、練習などに面倒くささを感じて、面接練習をせずに転職面接に挑戦していきました。
結果としてはもちろん失敗続きで、練習をしていないためか、具体的に話せないということばかりを連発してしまったそうです。
何度も失敗が重なると、さらに練習のやる気もなくなり、Bさんは負のスパイラルに陥ってしまいました。
事例3「言いたいことが定まらない」
- 名前:Cさん
面接では自身の言いたいことを整理して発言する必要があります。
しかし、質問が来たらすぐに回答する必要があるため、考える時間がないと焦り、言いたいことを上手く伝えられない方もいます。
面接の予定を組んだCさんは、自己分析をしっかりと行い、企業情報も隅々までチェックしている方でした。
そのため、質問に対して答えられるだろうと考えていたのですが、実際に面接を受けてみると、思うように返答できないことに気が付きました。
言いたいことはたくさんある。でもどれを言うべきかわからず思いついたままに発言したら、支離滅裂な内容になってしまった。
そうなると、さらに焦りが生じ、最後まで思うような返答ができずに面接が終わってしまいました。
具体的に話せない人の特徴3つ
以上の事例に挙げた方たちの話を見てみて、気が付くポイントがあったでしょうか。面接で具体的に話せないことには必ず理由があります。
そのポイントを自身で把握して、対策を行っていけば解決できる可能性が高くなりますので、以下に特徴を抽出してみます。
具体的に話せない特徴1「緊張」
緊張は呼吸が浅くなったり心臓の鼓動が早くなり、自身に焦りを作ります。また心情的にも失敗を恐れたり、嫌なことから逃げたいという気持ちを作ってしまいます。
体全体に酸素を上手く回せない状態となりますので、脳にも酸素がうまく回らず、考えようとしても頭の中が真っ白になるということがあるため、具体的に話せないという状況に陥ってしまいます。
具体的に話せない特徴2「練習不足」
何事も練習を行わなければ上手くなることはありません。
面接も事前に練習を行っておけば、質問を予測できたり自分が何を発言したらいいのかを、簡単に頭の中で整理することができます。
しかし、練習を行わない状態で面接に挑むと、質問予測ができませんし、発言内容も定まっていないため、失敗する可能性が高まっていくでしょう。
具体的に話せない特徴3「発言の整理不足」
ある程度情報はあるが、言いたいことをしっかりと決めていない方は、頭の中で「これも言った方がいいかな?」「やっぱりこっちも伝えておくべきかも」と文脈の前後を意識せずに必要と思った文章を余分に追加して発言してしまいます。
面接では質問に対して必要な情報を簡潔に話すことが大切ですので、必要な情報であっても長くダラダラと話してしまえば、面接官も話を聞きづらくなってしまいます。
上手く話せるようになるポイント
上記の問題点を理解した上で、具体的に話せないという状況を打破するためのポイントをご紹介します。
このポイントを意識するだけでもかなり面接を有利に進めることができるため、自分にできそうなものから始めてみられるのもいいかもしれません。
ポイント①「練習を怠らない」
これはスポーツに例えると簡単にイメージできます。
もし自身がプロ野球選手を目指そうとするとき、なんとなく野球を始めたからといってプロにはなれません。
プロになるためにはボールの投げ方、打ち方、その他にも様々なテクニックを練習の中で覚えていくことでプロに近づくことができます。
面接も全く同じです。
練習をしなければ、上手い回答を出すことが難しくなります。
転職活動の面接であるため、今までの社会人経験を活かしてある程度の回答はできるでしょうが、それにも限界があります。
そのため、まずはしっかりと練習を行い「柔軟に対応できる自分」を作っておくようにしましょう。
ポイント②「文章の整理を行う」
文章の整理と聞くと、書き込んだ文字に対して行うものだと考える方もいらっしゃいますが、発言する言葉に対しても文章の整理を行うことが大切です。
うまい言葉の繋げ方などを意識した発言ができれば、余分な発言をそぎ落としていくことができますし、言いたいことだけを伝えられるようになります。
ポイント③「面接5分前から深呼吸」
面接直前はかなり焦ります。「失敗したらどうしよう」「面接官が怖い人ならどうしよう」などと未知に対する恐怖などから緊張が発生します。
緊張すると頭が真っ白になり上手く発言できなくなる可能性があります。
これは前項でも挙げたように呼吸が浅くなることなどが関係しています。
特に面接直前の5分間などは呼吸が浅くなりやすい状況です。
そのため、その時間は深呼吸をすることを意識しましょう。
深呼吸していけば、頭の中に新鮮な空気をたくさん運ぶことができます。
大量の酸素は緊張を和らげる効果があり、面接が始まったばかりのころからガチガチの状態になることを防げるでしょう。
転職エージェントで上手く話せるように対策
今回ご紹介した内容を踏まえて対策でも行ってみようかなと考えた方がいらっしゃるのなら、転職エージェントを利用していかれると便利です。
転職エージェントでは転職に関する様々なサポートを行ってもらうことができ、もちろん面接に対する対策もサポートしてもらえます。
例えば面接練習や面接時の姿勢や身だしなみ、また自身の悪い部分などを指摘してもらうこともできるため、便利に利用していきましょう。
おわりに
面接は難しいものだと知っている方は多いはずです。
これは初めて行った就職活動の時に体験しているからわかっているはずですが、その経験から再度練習するのはおっくうだと感じる方もまた、多くいます。
ですが、ここでしっかりと対策を行っておけば、苦手な面接の中で具体的に話せないという状況を打破していくことができますし、スムーズな活動ができるようになります。
練習は積み重ねが重要ですので、自分に始められそうなことから少しずつ挑戦していかれるといいかもしれません。
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