転職においてブランク期間があると不利?その期間をプラスに変える受け答え

転職活動を行う時、いったん仕事を辞めてから活動を始めたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、世間一般的には、ブランクを持ちながら活動を始めてしまうと、転職が不利になると言われています。

これは本当なのでしょうか。ここでは転職のプロがその実態についてまとめた事例などをご紹介いたします。

転職においてブランク期間があった事例3つ

まずはなぜブランクができてしまったのかについて、3つの事例をご紹介します。

事例①「精神的なブランク」

  • 名前:Aさん

Aさんは前の会社でのパワハラから、精神的に追い込まれて転職を考えられました。

しかし、会社で働くこと自体に抵抗感を感じてしまい、一時期働けない状態となってしまいました。

どう頑張っても体が動いてくれず、動けたとしても吐き気がこみ上げてしまったりと、会社を辞めてから半年は仕事を始められなかったそうです。

事例②「失業手当を使ったブランク」

  • 名前:Bさん

Bさんは、会社での待遇が悪いことに不満を感じて転職することを決意されました。

しかし、転職前に失業手当が受けられると知り、少しは楽をしたいと失業セミナーや職業訓練などを受けながら、3ヶ月ほど仕事を辞めてから、転職活動を始められたそうです。

事例③「一度アルバイトを経験してのブランク」

  • 名前:Cさん

Cさんは社会人の経験に疲れて、一度アルバイトなどをしながら生活するために会社を辞めました。

しかし、このままアルバイトを続けても生活が厳しくなる一方だと感じて、再度正社員を目指すべく転職活動を始められたそうです。

以上、3人が会社を辞めてブランクを経てから転職活動を行われた事例をご紹介しましたが、ブランクの利用の大きな部分には「精神的トラブル」「失業手当」「アルバイト」が挙げられます。

今回挙げた例は、誰でも考えてしまう内容であり、ブランクを発生しやすい内容となります。

では、この事例になどブランクが発生してしまった場合、なぜ会社がブランク期間を気にしてしまうのか、そちらについて次項でご紹介します。

企業側がブランク期間を気にする理由とは?

企業側はどうしてもブランク期間を気にしてしまいます。

この理由は心情的なものが大きいのですが、例えばブランク期間というものは、その間仕事をしていないと考えられてしまいます。

継続して仕事をしていなければ、成長できていない期間があったり、仕事を忘れてしまっているため、戦力として相応しくない可能性があると思われます。

もし、自身が面接官の立場になった場合、転職者の職歴に空白があると「その間はなにをしていたのか?」「遊んでいたのでは?」「もしかしたら、怠けた生活をしてしまう人かも…」などのイメージができてしまうはずです。

また、企業側はブランク期間によって、同年代との知識量の差や教育方針などに違いが出ることを嫌がるパターンがあります。

会社の中の同じ年代の人たちに同じ仕事を与えようとしている中、ブランクがある人材を入れると、周囲とのバランスが取れない可能性が出てしまいます。

同じ年代の中でも一人だけ違う仕事をさせるとなると、人件費などの考えから周囲からの不満が生まれたり、反発が出る可能性も予測できます。

企業単体としては構わない場合もありますが、社員全体に視点を変えてみると、ブランク期間を気にしなければならない状況が出来上がってしまいます。

ブランク期間をプラスのイメージに!お手本の受け答え

上記に企業側がブランク期間を気にするという話を書きましたが、ブランク期間がある方でもたくさんの人たちが転職を成功させています。

そこで、面接でもし「ブランク期間がありますが…」と言われたときの対処法として、面接官にプラスのイメージを持たせる受け答えのお手本を以下にまとめます。

このお手本を参考に自身の活動に活かしていけば、マイナスに受け取られやすいブランクをプラスのイメージに変えていくことができるでしょう。

お手本①「勉強」

「経歴書に記入していない期間については、日々御社の属する業界で活用できる◯◯という資格や、◯◯という基準書の勉強を行っていました。転職後すぐに仕事ができれば良いのですが、不明点などがあった場合、行動が遅れてしまうことを懸念したため、勉強していた次第です。」

ブランク期間は、自身を磨き上げることに時間をかけていたという内容にすることで、怠けている印象を勉強熱心な印象へと変えていくことができます。

資格勉強をしたことに合わせて、実際に取得した資格があるなら、それを伝えておくと、面接官に熱意を伝えることができるでしょう。

お手本②「セミナーへの参加」

「ブランク期間は、御社の業界について学ぶため、日々セミナーに参加していました。転職をするのであれば、まずは業界の動向を理解することが大切だと感じています。知識なしに転職するのも申し訳ないため、セミナーなどで基礎知識、応用知識を学びました。」

業界に関する情報は、セミナーなどに参加することで把握できます。頻繁にセミナーを行なっている場所もありますので、その話を面接官にするだけでも意欲を伝えることに繋がるでしょう。

転職サービスを活用していくことで、簡単にセミナー情報などが集まりますので、登録しておくのもいいかもしれません。

ブランク期間を経て転職に成功した実例など

それでは、以上の情報をもとに、実際にブランク期間を持ちながら転職に成功された方の事例をご紹介します。

事例①「精神的なブランクのその後」

Aさんは精神的なストレスが無くなったころ、転職活動を開始されました。

初めのころはブランク期間に後ろめたさを感じていたそうですが、精神的なトラブルについて正直に話すことを心がけたそうです。

何社か受けてみると、やはり採用されない会社もあったそうですが、数社目に面接を受けた会社で「精神的な問題でブランク期間があったのは仕方がないこと」とアドバイスを貰え、採用通知をいただいたそうです。

現在ではストレスを溜めることなく働けているそうで、転職をしてよかったと感じられています。

事例②「失業手当によるブランクのその後」

Bさんは失業手当の期間を満了し、再度転職活動を始められました。

失業手当の受給中に勉強をして資格を取得されていたため、そのことを履歴書にも書いたそうです。

ブランク期間の理由をしっかりと書いておけば、面接官から問題視されることもなく、思ったよりもあっさりと次の会社が決まられました。

事例③「アルバイトブランクによるその後」

Cさんは一度アルバイトに戻ってから正社員へ転職しようとしていたため、転職は難しいのではないかと不安を抱えていました。

そのとき、転職エージェントに自身の今の状況などを相談したそうです。

転職エージェントでは、アルバイトブランクを活かせる転職先を紹介してくれたり、アルバイトの経験をプラスのイメージに変える対策をアドバイスしてくれたりと、幅広くサポートしてもらったそうです。

面接時は「なぜアルバイトに戻ったのか」を聞かれたそうですが、準備していた回答により、難なく転職を成功させることができたそうです。

おわりに

仕事にブランクができてしまうと、ブランクなく転職される方よりも、転職成功率が下がりやすくなります。

企業側はどうしても、「問題ない人材」「安定した人材」を求めてしまうため、他とは違うマイナスな特徴を避ける傾向にあります。

ですが、しっかりと対策を行いブランクの理由を作り出しておけば、採用率を高めることもできるため、もしブランク期間をお持ちであれば、どのような対策を取ればプラスの印象を与えられるか考えてみるといいかもしれません。

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