中途採用とは?新卒採用との違いと企業の採用基準の違いを検証してみた

転職活動をしている方であれば、中途採用や新卒採用など、採用に関するワードを聞いたことがあるという方もいるかと思います。

この二つはどちらも転職に関わるワードなのですが、自分がどちらに当てはまるかよくわかっていないという方もいらっしゃるかもしれません。

特にこれから活動を始めようか検討されている方であれば、わからない人は多いはずです。

そこで、この2つの違いをしっかりと知るためにも、2つの違いと企業の狙いなどをご紹介しますので、しっかりと理解して活動に臨んでいきましょう。

中途採用とは?

中途採用とは、就業経験を持つ人材を企業側が採用することで、今までに働いてきた経験を活かし、即戦力として働ける人のことを中途採用者と言います。

転職活動を行う多くの方が、この中途採用に該当します。

企業による採用人数などは、少数であるため、不定期な募集時期において自身にマッチする企業を探し出していく必要があります。

中途採用の流れとしては以下のステップのように動くこととなります。

STEP1:求人情報を探して応募する

まず、転職先を探すことから始まります。

基本的には転職求人などをインターネットで検索したり、転職サービスを利用して探し出す形となり、気になる企業をいくつかピックアップして、比較検討を行います。

いきたい企業が決定したら、募集要項を確認し提出が必要となる履歴書・職務経歴書・証明書コピーなどを準備し、企業宛てに提出します。これで応募が完了となりますが、企業からの返答が遅いというのなら、こちらから確認の連絡を入れてもいいでしょう。

STEP2:書類選考・面接を行う

提出した書類をもとに書類選考が行われます。

応募者が多ければ多いほど細かくチェック・比較される部分であるため、STEP1の段階で納得のいく資料を作成しておきましょう。

書類選考が完了すると、次に面接のスケジュール調整が必要となります。

複数人で面接が必要な場合は、日程と場所を企業側から指定されますが、個人面接の場合は、お互いのスケジュールが会う日を調整することもできます。

企業によって一次面接、二次面接、最終面接など、段階を経て採用する場所もあり、面接担当者や所属長、社長など、登場する人物が変わっていきます。

中には、いきなり最終面接を行うという場所もあるため、今後のスケジュールを把握するためにも、情報収集を行っておきましょう。

STEP3:採用の決定

書類選考・面接がうまくいけば、企業から採用の通知が送られてきます。

採用されたらすぐに働くのではなく、まずは入社の手続きを行うこと。

そして、今働いている企業を辞める手続きを終わらせる必要があります。

重複契約をした状態で働くことはできませんので、今働いている企業については、早い段階から退職届の提出などを終わらせておくといいでしょう。

これらの手続きが完了したら、晴れて中途採用として新しい職場で働き出すことができます。

新卒採用との違い

新卒採用と聞くと、学生からはじめて就職する方たちの採用形式だと感じますが、実際には最初に働いた会社を1~3年程度で転職した人についても新卒採用枠として扱われます。

そのため、転職者の中には新卒採用枠として扱われる人と、中途採用枠で扱われる人が出てきます。

一応の考え方として、新卒採用の場合は、まだまだ経験が浅く必要な能力を満たしていないと分類されます。

新卒採用は、継続した育成を経て仕事をできるようになってもらう人材を対象とすることから、中途採用とは大きく違う部分があります。

そこで、その違いを理解し自身はどちらに該当するのか、また、どう行動したらいいのかを検討していきましょう。

①経験の違い

新卒採用の場合は、経験がないか、少しだけ経験している方を対象としています。

そのため、新人研修が必要になったり、継続した教育として、OJTやOFFJTという考えのもと、新人の知識と技術を伸ばしていく必要が出てきますので、長期的にみて、一人で仕事を任せられる人材にしていくという考えで採用されることとなります。

それに比べて中途採用の場合は、入社時からある程度の経験を有していますし、中には他の人ではできないような知識や技術を持っているという方もいるはずです。

基礎知識が備わっていれば、教育などを必要とせず、自身の力で問題解決できるため、業務に必要な枠を確保すること、そして、新規分野への挑戦として中途採用者がもとめられます。

②業務の違い

新卒採用の場合、知識・技術が不十分であるため、割り当てられる業務は、教育係となる上司の手伝いもしくは単純作業などに徹する形となります。

この割り当ては経験を積み、少しずつ知識と技術が備わってくるまで続きます。

それに比べて中途採用は、いきなりプロジェクトを任せられる可能性があります。

そこまではいかなくとも、企業で実施している通常業務には、いきなり即戦力として投下されますので、基礎的な段階を踏まずに業務に取り組んでいくことが可能です。

以上の内容より、基本的には中途採用枠に該当される方が大半だと思われます。

必要な行動としては、今までの経験をどれだけ新しい仕事に活かせるのかの検討と、業務内容のすり合わせです。

このどちらも転職が決定後に必要となることですので、そこまで把握した上で活動を行ってみましょう。

企業が中途採用する狙い

これから転職活動を行うにあたり、中途採用として企業で働こうと考える方もいるはずです。

では、企業側はどういった狙いを持って転職者を求めるのでしょうか。企業が考える狙いを知って、活動をスムーズにしていきましょう。

狙い①「不足を補う」

企業で働く人材は、時には会社を辞めて別の場所で働こうとします。

そうなると、企業には一部穴ができてしまい、経営に支障がでてきます。

その穴を補うためには、同じような能力、もしくはそれ以上の能力をもつ人材を呼び込むことが必要となるため、不足を補う目的から経験が豊富で実践投入できる中途採用者を求めます。

狙い②「土台の安定」

企業が経営を行う中で、少数精鋭で働いている場所であれば、一人一人が実力を持っている必要があります。

特に経営を始めたばかりの企業は土台が不安定な状態であるため、実績や経験が豊富な人材を集めて経営を軌道に乗せたいと考えます。

土台が安定していけば、様々な業務に挑戦できるため、経験豊富な中途採用者が求められます。

中途採用Q&A

  • Q1.中途採用者のメリット・デメリットを教えてください。
    A1.中途採用者は業務の実戦経験があるため、基礎的な知識・臨機応変な対応ができるようになっており、即戦力となる人材が必要な企業にとっては、喉から手が出るほど求められます。
    しかし、能力や技術が不十分であるなどのマイナスポイントがあると、採用されないという可能性が大きくなるため、注意が必要です。
  • Q2.中途採用されるために必要なことは?
    A2.書類選考・面接時に自身の能力を知ってもらうために、どういったアピール項目があるのかを書き出して整理しておきましょう。
    企業によって求める能力が違っているため、整理したアピールポイントから必要なものを抜き出して使っていきましょう。

おわりに

以上、中途採用と新卒採用の違い、そして中途採用を求める企業の狙いをご紹介してきました。

中途採用と言えば、なかなか採用されないようなイメージをお持ちの方もいらっしゃいますが、企業の狙いを理解しておけば、そんなことはありません。

狙いをくみ取り、企業が求めるアピールができれば、採用率をグンと高めることもできるため、今後の活動の基礎知識として頭に入れておくといいかもしれません。

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