転職で引き止めにあったら?円満に退職するための方法をプロが伝授

ブラック企業で働いていたり収入面が厳しいというの問題から、上司に今の会社を辞めて別の会社で働きたいと相談される方も多いと思われます。

ですがこの時、上司や同僚から引き止められてしまい、転職する決意が揺さぶられてしまうという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

引き止められてしまうと、優しい性格の方などは、会社を辞めることができず、惰性で現在の仕事を継続してしまいます。

そうなると負のスパイラルに陥り、現在の会社から抜け出すことができなくなるでしょう。

それでも安定した将来が見えていればいいのですが、ブラック企業の場合だと、生活できる給与が少なすぎたり、長時間残業が発生しても給与に反映されなかったりと、自身に対する悪影響が大きく、人間らしい生活がまともにできなくなってしまいます。

その状況を抜け出すためにも、以下で紹介する事例や対処法などを理解し、引き止めに対して負けない計画を立てていきましょう。

転職で引き止めにあった実際の事例3つ

事例①「上司からの引き止め」

  • 名前:Aさん(仮名)
  • 性別:男性
  • 年齢:35歳

Aさんは、出版関係の中でも比較的仕事量が多い部署に所属して働いています。

帰宅は毎日夜の10時を超え、休みの日も仕事に追われるためプライベートという時間がありません。

そのことを危惧して、上司に転職のことを相談したそうですが、このタイミングで引き止めに合ったそうです。

引き止められるときには「もう少し働けないか」「キャリアを重ねれば仕事量も落ち着く」などと言われ、今の仕事を続けていれば、将来はもっと楽になると、安心についての言葉で説得を受けられました。

転職を考えていたため、引き止められることに驚いたAさんは、自分は求められている人材だ、将来はもっと良くなると考え、転職できずに元の職場に在留されたそうです。

しかし、それから数年働いても待遇などは改善されず、こういったことなら引き止めに合っても転職を貫いておけばよかったと後悔されたそうです。

事例②「複数人からの引き止め」

  • 名前:Bさん(仮名)
  • 性別:男性
  • 年齢:28歳

比較的大企業の広報関係の仕事をしていたBさんは、現在の職場の人間関係に難しさを感じ、転職を考えられたそうです。

その職場には、年齢の近い方などが多かったため、転職の旨を相談してみたところ、その話が瞬く間に会社に広がってしまい、上司や別部署の方などにも転職したいと考えていることが知れ渡ったそうです。

Bさんはこのタイミングで引き止めに合いました。

引き止めは同僚、上司さまざまな方たちから行われ、連日声をかけられては「ほかではやっていけない」「今の職場が一番」などと言われて、集団圧力から職場を変えることができなくなったそうです。

しかし、転職をしたいという考えが広まってしまっているため、周囲からの風当たりが強く、かなり居心地の悪い社会人生活を送られ、悩まれています。

事例③「家族からの引き止め」

  • 名前:Cさん(仮名)
  • 性別:女性
  • 年齢:28歳

Cさんは独り暮らしをしながら印刷業関係の仕事に携わられていたのですが、基本給がかなり低く、生活を切り詰めながら過ごされていたそうです。

家賃や生活費に追われる毎日だったため、プライベートの時間などをまともに確保できず、家族に連絡を取り、転職のことを相談されたそうです。

Cさんはこのタイミングで引き止めに合いました。

家族からは「若いうちはそんなもんだ」「もう少し頑張ってみたら」などと、考えが甘いと諭され、転職を諦めたそうです。

ですが、給与が上がっていくことはなく、その後も厳しい生活を送ることとなり、プライベートが充実していないため、友人とは疎遠になってしまったそうです。

また、現在の生活を続けていった場合、健康を害して、病気になりやすいのではないかを不安を感じられています。

企業側の理由とは

転職したいという話を企業側に行った場合、必ずと言っていいほど引き止めを受けます。

引き止めを受けると自分が求められている人材である、欠かせない人材である、自分の考えが甘いと思いがちですが、ここで引き止める側の理由を考えてみましょう。

企業側としては、社員には安く長く働いてもらうことが大切です。

また、新しい仕事(案件)を取るために必要な資格を保有されている方であれば、企業から出ていかれては困りますし、今辞められて再度人を雇用するとなると、教育から始めていく必要があるため手間を感じます。

さらには、自分も同じように忙しさや安い給料に悩んできた経験を持っている社員がいることから、それが当たり前のことだと誤認識し、無理強いをしてくる場合もあります。

まとめると以下のようになります。

  • 企業は社員に安く働いてほしい
  • 必要なのは大切な資格を保有しているあなた
  • 新しく人を雇うのが手間
  • 経験からの無理強い

企業の中には良心的な気持ちで引き止めてくれる方もいると思いますが、多くの場合は、利益のことを優先して引き止められるのが現実です。

もしもここで引き止められてしまっても、将来的にメリットが生まれることは少ないと言えます。

人が転職を考えてしまう会社は、どこかしらにデメリットを抱えていますので、引き止められる理由は、心情的なものではないと考えておくのがいいかもしれません。

会社にとどまる事のリスク

もしも会社側から引き止めを受けてしまい、それを受け入れてしまうと以下のようなリスクが生じてしまいます。

  • 現状を解決できない
  • 風当たりが強くなる
  • ストレスを抱え込んでしまう。

現状を解決できない

あなたは何を悩んで転職を考えたのでしょうか。

給与面・人間関係・将来性など人によって違いはあると思いますが、企業のどこかに悪い部分を見つけた方が多いはずです。

ここで引き止めを受け入れてしまうと、悪い面を受け入れてしまうことになりますので、現状を全く解決できません。

風当たりが強くなる

転職の話が周囲に広がると、批判の目で見られやすくなります。

批判の目は態度に出やすくなるため、働く場所での風当たりが強くなり、仕事を回してもらえない、正しい指示をもらえない、陰湿ないじめが発生するなどのリスクを含んでしまいます。

ストレスを抱え込んでしまう

引き止めを受け入れる方は、ストレスを抱え込んでしまう方が多く、転職を失敗させたことについても大きなストレスとなっていきます。

ストレスは精神的にも肉体的にも悪影響が出てしまい、将来的に大きなリスクを生み出してしまいます。

対処すべき方法

転職を相談すると、必ずと言って引き止めを受けてしまいます。

この時、その引き止めをどのように対処・回避していくことができるでしょうか。

簡単にできる対処法を以下にご紹介します。

  • まずは相談しない
  • 転職の相談は転職活動しながら行う
  • 信頼できる人物だけに相談する

まずは相談しない

簡単に回避する方法は、「相談をしない」ということです。

まず、なぜ相談しなければいけないのでしょうか。

相談せずに退職届を出すという方も多いですし、ストレスを少なく転職するには相談しないことが大切です。

企業との退職手続きについては、退職届を提出し、引き止められない状況になってからでも問題ありません。

まったくの自己都合でいいのです。

転職の相談は転職活動しながら行う

転職活動を行うと、様々な方たちと関わることになります。

例えば転職エージェントや同じように転職を考える方、また転職先候補の企業ともかかわることになるでしょう。

この時には転職に関する話をよく聞くはずですし、有益な話や失敗談も手に入れることができます。

また、転職先がある程度決まってくると、自分に自信をつけることができますので、簡単な引き止めには屈しない精神を見つけることができるでしょう。

信頼できる人物だけに相談する

どうしても誰かに相談したいというのであれば、職場関係を考えず、親身になってアドバイスをしてくれる方に相談してみましょう。

例えば別の会社で働く友人などであれば、引き止めとは無縁ですし、外からの視点でアドバイスをもらうことができます。

別に同僚や上司に相談する必要はありませんので、もっと相談する候補の幅を広げていかれるといいのではないでしょうか。

どうしても退職できない時は退職代行も検討

上記の内容を考えてみても、退職する勇気がわかないという方もいらっしゃるはずです。

転職は人生のターニングポイント(分かれ道)となり、未知の部分が多くなるため仕方がありません。

しかし、現状を解決するためには転職しかありません。そこで、どうしても退職できないというのであれば「退職代行」のサービスを便利に利用していきましょう。

退職代行とは文字通り、別の方が自分の代わりに退職のやり取りをしてくれるというもので、依頼後は企業と関わることなく退職ができるため、ストレスなく退職ができます。

退職代行は、弁護士など法律や規則に詳しい人物が関わってくれますので、問題なく退職することが可能です。

「退職代行」と検索をかけることで、退職代行サービスが引っかかります。参考にしてみてください。

おわりに

以上、転職の引き止めに関する内容をまとめましたが、かならずこのパターンで引き止められるということはなく、人によって引き止められる方法やリスクが違ってくるはずです。

ですが、共通して言えることとして、「転職の相談はしなくてもいい」「転職しなければ現状のリスクはかわらない」と言えますので、そのことを踏まえて、転職活動に踏み切ってもいいかもしれません。

転職は決して悪いものではありませんので、堂々と活動を行っていきましょう。

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