「転職したい」でも自分は何で転職をしたいのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
転職を行う方の転職理由は人によって少しずつ違いますし、転職したいと考える視点にも違いがあります。
ですが、中には今の会社がとても嫌で、あまり理由などは思いつかないが転職をしたいというのであれば、まずはしっかりと転職する理由やきっかけをイメージできた方が、後々の活動をスムーズにすることができますので、転職を考えた方の事例を参考に、自身の転職理由、目的を整理していきましょう。
目次
転職を決意するきっかけとは
転職を決意されるきっかけとは何でしょうか。ここでは、きっかけになりやすい項目をご紹介したいと思います。
転職のきっかけとなる主な6つの理由を挙げていきます。
- 職場環境
- 待遇
- 給与面
- 人間関係
- スキルアップ
- マンネリ
①職場環境
会社によって職場の環境は大きく変わります。例えば、上司などとの席が近く、周りから監視されている気持になる職場もあれば、仕切りや壁があり働きやすい場所もあります。特に周りからの目線に敏感な方は、職場環境にストレスを感じて転職を決意するきっかけになりやすいと言えます。
②待遇
長く働いているにもかかわらず、自身の待遇が良くならなかったり、福利厚生などが充実していない職場など、働いてもないがしろにされていると感じた場合、転職したいという気持ちが生まれます。女性の場合、産休や育休の条件などにより転職されるという方も増えています。
③給与面
自身の働きに対する給与が低いと感じて転職される方もいます。昇給額がかなり少なく、生活が困窮してしまう前に会社を変えようと、将来の不安などがきっかけとなることもあるでしょう。給与は自身および家族が生活していくために必要なものとなりますので、一番転職のきっかけになるポイントでもあります。
④人間関係
同僚や上司など、自身の性格とは合わない方もいれば、嫌がらせなどを受けてしまう場合もあります。コミュニケーションによるトラブルは人間が一箇所に集まって仕事をするため、なかなか簡単に避けられる問題ではありません。待遇や給与面が充実していても、人間関係がうまくいってなければ、かなりのストレスとなるため、仕事を変え人が増えやすいポイントです。
⑤スキルアップ
今働いている会社の仕事が簡単すぎて面白くない。もっと挑戦できる会社で働きたいという気持ちなど、自身のスキルアップを目標に転職される方もいます。将来の景気動向など、今のままではいけないという気持ちから活動を起こす方も増えています。
⑥マンネリ
毎日同じことをやっているなど仕事がルーティン化したり、全く変化のない仕事が長期間続いてしまうと、自身のやる気をかなりそがれてしまいます。このようなマンネリが影響して転職を検討される方も増えており、新しい変化を求めて違う会社へ飛び立とうと決意されます。
転職のきっかけとなった主な事例3選
次に、転職のきっかけとなった事例を、3人の体験談から具体的にイメージしていきましょう。このような環境、このような状況になったら転職したいと思う人もいるのかと理解できれば、自身の転職理由やきっかけを探すヒントとなるかもしれません。
事例①「上がらない給料に飽き飽き(Aさんの場合)」
Aさんは新卒として製品販売の営業の仕事を始めることとなりました。
最初のころは仕事を覚えるのに忙しく、給料をもらうだけでありがたく感じていたり、休みの日も会社に来て勉強を行っていました。
それから時間も流れ、仕事を一人で進められるようになった5年目になり、自身の給与面の悪さに気が付かれました。
例えば、昇給が年1回あるそうですが、上がるのは雀の涙ほどの基本給であり、5年間を通した中で住民税などの差し引きを考えると、入社当時とあまり変わらない手取りでした。
入社当時に見せてもらった入社後のステップアップの資料では、何歳になればいくらくらいの給与になるか提示されていましたが、全くそれを満たしておらず、同年代の他企業の友人たちに比べてもかなり額が少ないことにも負い目を感じていました。
このままだと将来結婚することはおろか、自身の貯蓄すら危ういと感じ転職活動を始められました。
- ⇒このように給与面に関する転職のきっかけは、将来の不安、周囲との違いから生まれます。
働いた対価として正しい給与をもらうことで生活が成り立つのが当たり前ですので、給与が一向に増えないという方の転職率はとても高いと言われています。
事例②「人間関係の厳しさ(Bさんの場合)」
技術関係で働くBさんは、新入社員として会社にやってきました。
会社には同年代の人間がおらず、先輩と呼べる方たちも一回り上の人ばかりで、少し孤独感を感じていたそうです。
そのような中頑張って仕事を覚えていこうとしたそうですが、その会社にはあまりノウハウが蓄積されておらず、社員は経験を重視し、自身の能力のみで動いている方ばかりでした。
そのため、まだまだ知識の浅いBさんは、先輩方に質問をしながら能力を伸ばしていこうと考えられたそうです。
しかし、先輩方は自分の仕事が忙しいのか、かなりそっけない態度で適当に仕事を与えるだけで、必要な知識などを具体的に教えてくれません。「その話は〇〇ということでしょうか?」と確認で聞き返すと「何回も同じことは言いたくない」と雑に扱われます。
そんな状況が数年も続くのですが、Bさんの知識量は一向に増えず、新しく任せられる仕事量についていくことができません。
仕事が遅れるたびに上司からは怒られ「なんでこんなこともわからないのか」と注意されるそうですが、その理由は教育されていないからであり、必要な知識を教えてもらっていないBさんはとても困惑しました。
その後、自身の会社と似た業種で働く友人ができ、仕事について相談したところ、「全く教えてもらえないのはおかしい」と助言をもらい、転職を決意されたそうです。
- ⇒人間関係というものはとても難しく、仕事を教えてもらえるもらえないにしても、会社の体質や、社員それぞれの性格により違いが出ます。「自分はこうだったから、新入社員にもこうしていいだろう」という乱暴な思考で接してくる上司の方なども多くいるため、その部分に不満を感じて転職する方も少なくありません。
事例③「マンネリが続くストレス(Cさん)」
Cさんは製造業で働いていました。
仕事内容はノウハウの蓄積とマニュアルが準備されているため、その内容通り動くだけで簡単に行える仕事です。
シンプルなため仕事の飲み込みも早かったそうですが、来る日も来る日も同じ動きばかりを取らないといけないことにより、頭で考えるという時間が減っていったそうです。
作業は室内で行うため、圧迫感もあり、日々の仕事がストレスに繋がっていきました。
簡単に作業はできるが自身には何も身についていないと不安を感じられたCさんは、「現状から脱しなければ」と将来のことを考えて転職を決意されたそうです。
- ⇒シンプルな仕事は楽でいいのですが、そこにストレスを感じてしまう方もいます。自分の力で考え、悩みながら仕事を行いたいという方や、変化のある仕事をしたいなど、不満を募らせた人が転職したいという気持ちになりやすいです。
理由から掘り下げる企業の選び方
上記事例をもとに、転職先企業はどのような場所を選ぶべきでしょうか。
答えは簡単です。
自身が不満に関している部分の「逆」を求めるポイントとするだけとなります。
イメージとしては以下のようになります。
- 給料が少ない ⇒ 今より給料の良い企業を見つけよう
- 人間関係が悪い ⇒ 会社訪問したうえで、OJTなどの教育が盛んな企業へ転職したい
- 仕事がシンプルすぎる ⇒ 自身で考える仕事、例えばコンサルタントなどを目指してみる
考え方はいたってシンプルとなりますので、企業選びの際には、自身の持つ今の会社の不満から、ポイントを作り出して動いていかれるといいでしょう。
おわりに
今回ご紹介した内容から、自身の転職したい理由やきっかけをつかめそうだという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
転職したいという気持ちには必ず理由があります。
その理由に気が付けていないと面接などで具体的な返答ができない場合もあるため、できる限り自身の考えを整理しておくと便利です。
皆さん不満に感じる部分に転職のきっかけを見つけられます。
今の自分にも不満に感じる部分があるというのなら、そこを整理して望ましい企業探しを行ってみられるといいのではないでしょうか。
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