【中途採用向け】履歴書の書き方~採用担当者は転職者のどこを見ているのかを検証

これから、中途採用として転職活動を行っていきたいと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

しかし、はじめての活動であれば、どのように動いていけばいいかわからなかったり、書類作成でも内容に迷われるかと思います。

そういった中で企業に対して好印象を残していき、無事に採用をつかみ取りたいというのであれば、履歴書の内容の中で企業がよく見る部分をメインに、全体的な活動でチェックされる項目についてご紹介しますので、理解しておかれるといいかもしれません。

新卒採用の履歴書との書き方の違い

まず履歴書の作成についてですが、新卒採用と、中途採用では作成内容に違いが出てきます。

基本的な項目の構成は全く同じですが、書き込んでいく内容の「質」が大きく変わってくることを意識しておきましょう。

特に変化する項目について以下に整理しますので、自身の履歴書作成の意識するポイントとして押さえておきましょう。

①学歴・職歴

  • 新卒採用の場合
    ⇒中学校から大学までなど、自身が学んだことだけを紹介できる学歴のみを記載するか、もし数年だけ社会人経験があるというのなら、その期間分、どこでどのように働いたのかを記載するだけとなります。
  • 中途採用の場合
    ⇒中途採用の時には、今までに長い社会人経験があるはずですので、社会人として働いた経験をメインに記載していくこととなります。
    例えば、働いていた部署や、業務実績などを書き込んでおけば、面接官が、転職者がどういった仕事をしてきた人物なのか掴みやすくなります。

②志望動機

  • 新卒採用の場合
    ⇒記入のやり方は、〇〇という目標があって、その目標に企業がマッチしているということや、魅力に感じる部分について記入していく形となります。
    自身のやる気やモチベーションを伝えていくことが大切です。
  • 中途採用の場合
    ⇒今までの社会人経験の中で不満に感じたポイントと、それを解決できる企業のポイントなどを比較した文章にすることが大切です。
    自己分析に対する、解決策までまとめられれば、中途採用に適する具体的な志望動機として履歴書を作成することができるでしょう。

③趣味・特技

  • 新卒採用の場合
    ⇒まだまだ社会人経験がないため、本当に好きなことを記入していくだけで問題ありません。
    やっている趣味や熱意から、どういった人間なのか面接官が読み取るために必要な項目となります。
  • 中途採用の場合
    ⇒好印象を受けるのは、比較的業務に活かせそうな趣味や特技となります。
    あまり趣味の中に走りこみすぎたものを記入しても、採用の天秤に乗ることはできませんので、できる限り仕事と関連しそうなものを選び出しておきましょう。
    例えば、読書が趣味とするなら、仕事に関する基準書や、ビジネス書なども読んで、仕事に活かせる能力を身に付けていることをアピールできるのなら、面接官は好印象に感じます。

中途採用での企業が見る転職者のポイント

転職活動の全体の中で、転職者と面接官がコミュニケーションを取る機会は、書類選考と面接時だけとなります。

この少ないコミュニケーションの中で、自分のことをすべて知ってもらうのは難しく、ある程度、見られるポイントを押さえておかなければ、自身の良さというものを面接官が拾ってくれない可能性があります。

そこで、企業側が転職者のどういった部分をよく見ているのかを理解して、そのポイントをこちらから利用したアピールを行っていきましょう。

ポイント①「仕事を続けられそうかどうか」

転職として企業へ面接しに来たということは、一度仕事を辞める形となります。

ということは、仕事を辞めた経験ができてしまうということで、自社にやって来たとしても、再度辞めてしまう可能性が出てしまうのではないかと、企業側は不安を感じてしまいます。

そのため、転職者の雰囲気や表情、コミュニケーション能力から自社に転職したら続けてくれそうかをよく見られます。

この時には、「自信」と「表情」を重点的に見ていかれますので、自信のある表情を意識したコミュニケーションを取っていきましょう。

ポイント②「転職者の能力と企業業務の関係」

中途採用の転職者が求められる理由は2つあり、

  • 人材の穴を埋める、
  • 新規事業

への挑戦が挙げられます。

この二つの理由を考えると、中途採用者にはある程度の能力を求めることとなります。

能力を判断するポイントは、今までに働いてきた業務実績と、取得した資格であり、このポイントを抑えたアピールができるようになれば、多くの企業で好印象を獲得できます。

ただし、この時、自身の能力や資格が活かせる企業を選んでいなければ、企業が行う業務とマッチしない可能性もあるため、有益な能力があっても採用されない可能性があります。

必要なのは、「企業がどういった能力・資格を求めているか」判断することですので、意識した企業選びを行っていくか、持っている能力を最大限に活かしていきましょう。

ポイント③「文章能力」

企業に対して履歴書を提出する必要がありますが、この履歴書には文字数制限があります。

そのため簡潔かつ具体的に文章をまとめていく必要があります。

これはどの企業の業務においても言えることで、文章力がなければ、やっていけない仕事もたくさんあります。

報告書の作成や提案書の作成など、文章力が必要となるポイントは複数ありますので、企業側は履歴書の文章能力を確実にチェックしてきます。

接続詞を使っていない、抽象的な説明になっているなど、文章がわかりづらい履歴書だとマイナスイメージを感じてしまう可能性もあるため、注意しておきましょう。

中途採用での履歴書の書き方のコツ

では最後に、以上の内容から履歴書を作成する際に必要となる書き方のコツをご紹介します。

簡単に実行できるポイントばかりですので、中途採用の履歴書作成時に意識して作成してみましょう。

コツ①「結論から述べる」

企業側の面接官は、途中家庭よりも結論を知りたいと考えます。

例えば、以下のような文章校正の場合、どちらの方が内容を把握しやすいでしょうか。

  • 文章1「わたしは、給与面に魅力を感じ御社への転職を志望しました。以前働いていた会社では仕事量に対して給与の反映額が少なく、厳しい生活を~」
  • 文章2「以前働いていた会社では給与面の問題があり、仕事量に対して妥当な給与をもらうことができていませんでした。御社を志望したのは、以上の理由から~」

今回は文章1の方が結論から述べているため、内容を理解しやすいです。

理由から話すことにもメリットはありますが、理由を長く述べてしまうと履歴書を見た方の集中力が切れ、結論まで内容をしっかりと見てくれない可能性もあります。

結論から述べてしまえば最初の行でチェックできるため、確認者が全体を把握しやすい履歴書にできます。

コツ②「知ってほしい項目は太字にする」

履歴書を作成する際、自分が絶対に知ってほしいと思うポイントがあるはずです。

もしかするとそれは、採用に大きく関わるポイントであるかもしれません。

しかしこの時、文章の中にアピールポイントを潜り込ませたとしても、確認者が見落としてしまう可能性があります。

そこで、確認者の目に入るように工夫することが大切です。

例えば手書きであれば、アピールポイントだけ太字のペンを使ったり、PC作成であれば、太字機能を使ってみるといいでしょう。

わかりやすい履歴書は、高評価を得られやすくなりますので、意識しておくといいかもしれません。

おわりに

中途採用の転職において企業に好印象を残すことは大切です。

この時、好印象の残し方がわからないという人は、活動で大きく躓く可能性があります。

以上でご紹介したポイントを理解しておけば、その躓きを最小限に抑えていくことができ、採用率を高めることもできます。

これから活動を行おうと考える方は、自分の長所やアピールポイントなどを理解した上で反映してみるといいかもしれません。

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