クールビズでの面接を受けてもいいのか?夏場での転職活動のマナー

夏場の転職活動では、面接や面談時における移動で炎天下の中を歩く場合もあります。

その時には、上からの日差しと、下からのアスファルトの照り返しにより、かなり暑さを感じるはずです。

この時、天気予報などで表示される気温よりも高くなってしまうこともあるため、スーツで移動していると大量の汗をかいてしまいます。

そこで、これから転職活動を行う際に、真夏の活動に抵抗があるという人がいらっしゃるのであれば、この時期はクールビズを考えた転職活動が行えることを知っておきましょう。

企業や時期、タイミングによって少しずつ対応が違っていますので、クールビズの全体像についてご紹介したいと思います。

クールビズとは?

まず、クールビズとはどういったものかわからないという方のために、基本的な情報からご説明します。

クールビズとは、地球温暖化防止やエアコン使用量削減を目的に、省エネルギーで社会生活を送るため、ビジネスにおいて服装の軽装化を推進する動きのことで、毎年5月1日~10月31日の暑い時期において、「ノーネクタイ・ノージャケット」などの対策を企業が行っていくものとなります。

クールビズの時期は業種などにより少しずつ違いがあり、中には時期を早めたクールビズを実施している企業等も多く見られます。

ビジネスシーンにおけるクールビズは現在、世界中で普及しており、省エネ対策として多くの企業が効果を挙げています。

対策を行うことにより体感温度を2℃低下させることにもつながり、真夏の熱中症対策としても効果を発揮しています。

湿気が多くじめじめとした暑さが続く日本で導入している企業がほとんどであるため、転職者の中には、クールビズを経験されたことがある方も多いのではないでしょうか。

クールビズでの服装の基本(男性・女性)

次に、クールビズの服装について見ていきましょう。

ここでは男性・女性それぞれの普段のフォーマルウェア、そしてクールビズ実施時のフォーマルウェアについてご紹介します。

①男性の場合

・フォーマルウェア

男性の普段のスーツ姿は、ワイシャツにジャケット、パンツ、ネクタイが基本となります。

またアクセサリーとして、社章やカフスボタン、腕時計などを着用している方も多くいらっしゃいます。

夏場を想定した服装として以上の着方をしていると息苦しさや暑さと戦う必要が出てきます。

・クールビズ時のフォーマルウェア

クールビズ時には上記のフォーマルフェアからジャケットとネクタイを取り外すことができます。

これは社内だけの話ではなく、社外の移動中、企業への訪問時など様々な状況における話となりますので、クールビズの時期は普段からネクタイ・ジャケットを持ち歩かなくてよくなります。

②女性の場合

・フォーマルウェア

女性のフォーマルウェアも、基本的には男性のフォーマルウェアとほとんど違いはありません。

このときパンツスーツかスカートを着用しているかということと、ネクタイを着用しないという違いがあるだけですので、夏場でも首元は比較的涼しい状態だと言えます。

また、スーツの着用が指定されておらず、自身の普段着で出社しているという方もいるはずです。

そのような方の場合は、目立たない服装にする以外は自由に服装を選ぶことができるでしょう。

・クールビズ時のフォーマルウェア

クールビズの場合、普段着の人は最初から軽装にできることから、ここではスーツ着用時のクールビズに視点を合わせてご説明します。

女性の場合は、もともとネクタイをしていないことから、ジャケットを取り外すことができます。

またパンツスーツにおいては、8部ほどの丈が短いものを着用できるようになります。

夏場は暑さを軽減し、動きやすい格好をすることから、パンツスーツを好まれる方が大勢いらっしゃいます。

クールビズで面接を受けてもいいときとは?

では、以上でご説明したクールビズについて、転職時にも同じように適用できるかというと、それは選んだ企業によってばらばらだと言われています。

クールビズは基本的に社内におけるルールとなりますので、他企業に訪問して面接を受ける転職活動では、ジャケット・ネクタイを着用しておくのが無難です。

ただし、以下のような場合にはクールビズで面接を受けることが可能となりますので、確実に確認しておきましょう。

①求人情報にクールビズの記載がある

転職活動時に転職求人を確認していくと、今後のスケジュールの項目に面接の話を詳しく記載している場所もあります。

その中に、

「面接へお越しの際はクールビズを考慮した服装でご訪問ください」

などと、あらかじめクールビズで面接を受けてもいいよと提示している会社もあります。

そのような企業であれば問題なく上記で挙げたクールビズの格好で訪問しても構いません。

しかし、中には何も提示していない会社もあります。

どういった服装が望ましいのか記載されていない時には、ジャケット・ネクタイは着用して訪問するといいでしょう。

面接官によっては、ジャケットを着ている転職者に対し、

「暑いのであればジャケットをお脱ぎください」

と言ってくれる場所もあります。

その時、ビジネスマナーのことばかりを考えて無下に断るのではなく、ありがたく受け入れたほうが汗をかく心配がなくなり、面接に集中できるようになります。

②面接担当者に確認を取る

①でご説明した求人情報に記載された情報がないのであれば、面接前に企業へ連絡を取り、当日の服装について確認しておけば、どういった服装で訪問すべきかがわかってきます。

「当日はどのような服装で訪問した方がよろしいでしょうか?」

と聞くよりも、

「当日はジャケット・ネクタイを着用せず訪問しても問題はないでしょうか?」

と聞く方が、クールビズでの訪問を指定してくれる企業が出てきますので、メールや電話を利用して確認を取ってみましょう。

また、転職エージェントなどを利用して、アドバイザーの方と一緒に求人情報を探している場合、アドバイザーより、

「この企業はクールビズでの訪問が可能です」

などと情報を得られる場合もありますので、転職エージェントなどのサービスを利用している際は、企業の手を煩わせないようにするために、アドバイザーに確認するといいかもしれません。

どうしても不安なときは?

いろいろと情報を見て、クールビズがOKな企業があったとしても、不安が残ってしまうというのであれば、とりあえずジャケットとネクタイを持っていくと安心です。

この時、ジャケットは着用せずに、わきに抱えた状態で持っていくだけで十分ですし、ネクタイについてもバッグに収納しておくだけでいつでも取り出せます。

面接会場には荷物置きが準備されているため着用が不要であれば、そこに置いておくといいですし、もし荷物置きがなかった場合でも、バッグの上に置くなどの対応が可能となります。

とりあえず持っていくという考えで動くだけで、安心して転職活動に臨むことができるはずです。

おわりに

以上、真夏における転職活動クールビズの考えなどをご紹介しましたが、国内の平均気温は毎年のように上昇しつづけており、クールビズを導入していない企業はほぼゼロだと言えます。

そのため、クールビズでの面接が受けられない企業も少ないかと思いますので、

①求人情報のチェック

②転職エージェントに確認

③企業へ確認

の順で着用の有無を確認しておくといいでしょう。

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